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Sparkling Sparrow

「パークアベニューの妻たち」

 

マテリアルガール、スパローです。

西海岸好きなもので、スタイリッシュかつ都会過ぎる『Sex and the City』も『ゴシップガール』もまともに観たことのない私ですが(『CSI NY』は観てました😁)、『パークアベニューの妻たち』は“超セレブ生活を送る人々を種族の一種として研究した著者によるノンフィクション作品”という紹介があり、人類学が大好きなもので読み始めたら面白くって止まらなくなった一冊。

ライター・社会学者である作者が、自然人類学・文化人類学の見地から、ニューヨークの超高級住宅街であるアッパーイーストサイドに住む妻であり母達の生態を自らもその一部となりつつ研究・考察し、お金持ち奥様=いけ好かない嫌な人、という私の概念を軽やかに打ち破ってくれた一冊です。

実地調査をする学者として客観的にこの独特の種族を研究する、という手法で自分自身を保ちつつ子供達のためにその種族に受け入れられようと奮闘する作者ですが、なんせ異次元の価値観を持った種族の方たちを相手にするため、理不尽な態度をとられたり意地悪されたりと、ヒエラルキーの底辺で作者自身も神経をすり減らし精神的に追い詰められる場面も。

力のある大金持ちとの結婚が人生の成功であると信じている彼女たちは、自身も高学歴で有るにも関わらず実社会で働いた経験がないために、自活して子供を養っていく能力が自分にはないと思っており、経済的に夫に依存しているがために常に他の女性に旦那の目が向く事を恐れ、不安を感じている。ハードなエクササイズと食事制限、完璧な母親・妻であるため常にストレスに晒された状態で精神状態は崖っぷちなので、常にみんな臨戦態勢なのです。

この地で繰り広げられる数々の驚愕のイベントや慣習の中の一つに、年度末に旦那様から奥様にボーナスを支給する慣わしがあり、彼女たちは離婚した場合の保険としてできるだけ沢山宝石を買ってもらうように、彼女たちの母からアドバイスを受けているのです!!いいなぁ〜😁

そしてこの本の面白みは題材だけでなく作者の類まれなる表現力!!その光景と作者の心情がありありと感じられます。

例えば、作者がバーキンは素晴らしいと旦那に刷り込むエピソードとして

バーキンだわ!」わたしはよく夫に声をかけ、冬のセントラルパークで珍しい南アフリカの鳥をみつけた動物学者のように興奮しながらバーキンを指さして、目を細めたものだった。

ちなみにこの本は映画化の話が進んでいるのだそうで今から楽しみです🎬

面白い本は時間を忘れて没頭して読んでしまいますよね、秋の夜長にいかがでしょう☻

 

パークアヴェニューの妻たち

パークアヴェニューの妻たち